県民共済住宅で家づくりをすることも決まると、いよいよ家の中のパーツ「仕様選び」へと進んでいきます。
中でも間取りに大きく影響するのがキッチンのレイアウトです。
対面キッチンと壁付けキッチンのどちらを選ぶかで間取りが大きく変わりますので、この部分で迷う人は多いのではないでしょうか。
見た目、使い勝手、スペース…いろいろな要素がありますが、結果的に我が家は壁付けキッチンを選択しました。
「壁付けキッチンって昭和!?」なんてイメージもあるかと思いますが、キッチンも随分と進化しています。我が家もオシャレな令和のキッチンに仕上がりましたよ♪
対面キッチンと壁付けキッチンの違い一覧
まず、それぞれの違いを表にまとめてみました。
違いをはっきりさせるために、良い方を「○」、そうでない方を「×」という相対評価にしています。
項目 | 対面 | 壁付け |
---|---|---|
間取りの広さ | × | ○ |
作業スペースの広さ | ○ | × |
作業動線 | ○ | × |
運搬動線 | × | ○ |
収納(家電・食器) | ○ | × |
丸見え度(見た目) | ○ | × |
キッチン作業中の視界 | ○ | × |
フレキシブルなレイアウト | × | ○ |

あれ?こう見ると、対面キッチンの方がメリットが多くない?



メリットの多い少ないだけじゃなくて、自分たちの家にどんなキッチンが合うのか考えることが重要だよ。
対面キッチンの良さ
テレビドラマでもよく出てきますよね、対面キッチン。
対面キッチンにもいくつか種類があり、アイランドキッチン、ペニンシュラキッチン…。
家づくりをし始めた当初、この横文字ネーム(←こういうところが昭和…)がさっぱりわかりませんでしたが、和訳して考えるととてもわかりやすくなりました。
名称 | 和訳 | 形状 |
---|---|---|
アイランドキッチン | 島 | 四方が独立していて壁がなく開放的 |
ペニンシュラキッチン | 半島 | キッチンの片側が壁にくっついている |
このあたりの細かい説明は抜きにして、対面式全般のメリットを考えてみます。
作業スペースの広さ
大きめのカウンターを設置できますし、前面と背面のカウンターを両方活用すれば、広く作業スペースを確保できます。



壁付けだと、カウンターは一つなので、作業スペースは限られてしまうよね…。
作業動線
背面に冷蔵庫や電子レンジを置くことも多いと思います。振り返ればすぐに手が届くの料理をするのにとても効率的に動けます。



壁付けだと、冷蔵庫の食材を取るのに横に動き、そして電子レンジを使うのにまた動く…。あっちこっちに移動しなきゃいけないよね…。
収納(家電・食器)
作業動線でも書きましたが、壁側に冷蔵庫や電子レンジなどの家電を置いたり、食器棚として収納スペースを確保することができます。



壁付けは、家電置き場や食器棚がない。でも家電は絶対に置く場所が必要なので、どうするかが問題だな…。
丸見え度(見た目)
特に来客があるときに気になるところです。対面式であれば、カウンターがあるおかげでキッチンの細部まで見えないのが良いところです。足元も隠れるため、ごみ箱が目立つこともありません。



壁付けは丸見えだから、お客さんが来た時に見られることに抵抗があるわね…
キッチン作業中の視界
特にお子様が小さいお宅はこのあたりも気になるところだと思いますが、対面式なら料理をしながらリビングを見渡すことができ安心です。家族で会話をしたり、テレビ見ながら作業することも可能ですね。



壁付けだと、リビングに背中を向けることになるから、リビングにいる家族の状況が分かりにくいし、会話もしにくいわよね…
壁付けキッチンの良さ
ここまで、対面キッチンのメリット、そして壁付けキッチンで考えなければならない課題を書きましたが、一方で、壁付けキッチンにも魅力があるんです。
間取りの広さ
対面キッチンだとカウンターを設置する分、キッチン自体のスペースをかなり広く確保する必要があります。
我が家のリビングは14畳で、一般的な新築戸建てと比べると決して広くないです。むしろリビングがL字と言う特殊な形状を考えると、憧れの対面キッチンには程遠いのが現実…。


しかし、壁付けキッチンにすれば、かなり空間を広く使えます。リビングの広さが十分にあるお宅であれば対面キッチンでいいとは思いますが、我が家のような限られたスペースであれば、壁付けキッチンが向いています。
運搬動線
キッチンで料理をして、振り返ってまっすぐにダイニングテーブルに向かえば、ノンストレスで食事を運搬することができます。これってちょっとしたことながら、毎日のことを考えるととても重要です。
対面キッチンだと、一旦カウンターを避ける動線になるため、遠回りすることになります。カウンターから家族に渡して運んでもらうという手段もありますが…。
フレキシブルなレイアウト
後述しますが、我が家では、家電用のラックとローカウンターを設置しています。
どちらも備え付けではなく、後付けのため、この先レイアウトを変えたくなったときに柔軟な対応ができます。
実際のところ住みだしてから2年半経ちますが、結果として最初に設置したレイアウトがしっくりきているため、今のところ大掛かりなレイアウト変更の予定はありません。
壁付けキッチンのデメリットをどう解消したか
我が家は結果的に壁付けキッチンを選択しました。
もっとも大きな要因は、最大限広い間取りを作れるという点です。
ただ、広さのメリットだけを求めるのではなく、デメリットも解消できるようにいろいろ考えてみました。
家電置き場の設置
電子レンジ、炊飯器、トースター、フードプロセッサーなど、家電を置く場所は壁付けキッチンであろうと絶対に必要です。カウンターの上に置いてしまったら料理スペースは埋もれてしまいます…。
そこで、後付けでいい家電ラックがないかを探してみました。
県民共済住宅との提携割引のある、ダイケンのミセルも検討しました。とてもスタイリッシュな収納なので、ショールームで見てみることをおすすめします!我々も見に行きました♪


また、筑波産商という会社は県民共済住宅との提携があり、通常より安く購入することができます。川口市にショールームがありますので、実際にショールームで家具を見てみましょう!
いくつか比較した結果、最終的には、筑波産商の家電用ラックを設置することにしました。家の天井高に合わせてカスタマイズできるので、ここまでギリギリの高さまで設置することができました。
しかも天井に引っかかって倒れないという耐震まで考えられたラックです。


食器の収納場所
食器棚を置くことも考えたのですが、食器棚でスペースを使うのはもったいないと考えました。
キッチン収納が大きなものを選べば、ここだけで食器類をおさめられます。引越直後はここに入りきらない食器がたくさんあったのですが、おそらく今後使わないであろうということで、断捨離することにしました。
タカラスタンダードのグランディアは、収納が大きく使い勝手がいいですよ♪


結局使わないものはずっと使わないので、この収納スペースの食器でもほとんど登場しないものがあります。
大きな食器棚の奥になると、なおさら使わずに眠ってしまう食器が増えそうですよね。
ローカウンターの設置
食器棚は置かないとは言っても、日常的に使うもの、キッチン下の収納には入らないものがあります。
それらを置くために、ローカウンターを設置しました。正しくは前の家で使っていたものをそのまま置いただけなのですが。
これによりキッチンとリビングの空間の仕切りっぽくなりますし、ローカウンターなので、あまり視界をさえぎることなく圧迫感もないので、広い空間を作ることができています。


丸見えな状態を当たり前にする
来客中に丸見えだと恥ずかしい、という状態になってしまうことが問題なわけで、恥ずかしくない状態をキープすればいいんだと発想の転換をしました。
我が家のコンセプトは「見せるキッチン」
すると、毎食後の食器洗いまで終わったあと、キッチンを必ず拭くことが習慣化しました。常に綺麗にするのが当たり前になってしまえば、いつ来客があっても恥ずかしくありません。


他にもキッチン空間で工夫したこと
壁付けキッチンを導入するにあたり、他にも意識したことがあります。
照明で空間を分ける
キッチンとリビングが同じ空間ではありますが、スペースとして違うものにしたくて、照明を工夫しました。
キッチン側はダウンライト4灯、リビング側はシーリングファン。


キッチンを使うときだけダウンライトをつけて、使わないときは消しておけばキッチンの存在がそれほど目立つことはありません。照明での区切りもおすすめです。
見せるキッチンを前提にしたキッチン選び
壁付けのためどうやっても目に入ってくるキッチン。
大人な雰囲気にするのか、明るい感じにするのか、清潔感のある色にするのか、など…
同じ壁付けでもメーカーによって特色が違います。
LIXIL、クレラップ、ウッドワン、タカラスタンダード。県民共済住宅には選択肢がたくさんあります。
これは人それぞれの好みがあると思いますので、それぞれ県民共済住宅の展示や各メーカーのショールームで実物を見て決めましょう!
我が家の決断はタカラスタンダードの壁付けキッチン
キッチンを比較検討した結果、我が家は
白で清潔感があり、かつホーローの重厚感のあるタカラスタンダード
に決めました。各ショールームを回って、タカラスタンダードのホーローキッチンをこの目で見て、お手入れのしやすさも含めてこれがいいと決断しました。
百聞は一見にしかずなので、絶対に実物を見た方がいいです。
タカラスタンダードのショールームを予約して訪問すると、実際のキッチンでお手入れ(汚れ落ちの良さ)などを実演してくれるので、その良さをしっかり理解できました。
そして、平日の訪問予約だと抽選でPayPayギフトカードが当たるチャンスをやっています。ご都合つくなら平日の訪問予約がおすすめです!
とても楽しいキッチン選び
ハウスメーカーや土地探しはとても大変でしたが、実際の家の仕様を決める段階になってくると、もっと家づくりが楽しくなります。
キッチンのような大物を選ぶのは実生活のイメージが湧いてきて、ショールームを回るのがとても楽しくなります。しかしながら、楽しい分どれにしようかという悩みも大いに増えます(笑)
これも家づくりの醍醐味です。楽しくキッチン選びをしましょう♪
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