我が家の契約したハウスメーカーは埼玉県の県民共済住宅。契約に至るまでに、設計士さんと5回の打合せをしました。
最初は週1、後半は隔週で、わずか1か月半でのスピード契約でしたが、そのスケジュールの中で設計士さんに自分たちの希望が正しく伝わるように工夫しました。
その中の一つが廊下の間取りです。
正直なところ、廊下にこだわって間取りを作ったというわけではなく、他の部屋の配置を考えていたら結果的に廊下の見直しが必要となり、廊下とちゃんと向き合うことになりました。その結果としてとても満足のいく間取りに仕上げることができました。
今回は、そんな廊下について書いていきます。
廊下の必要性について
そもそも廊下は見過ごされがちなスペースです。
私たちが最初に間取りを考え始めた頃、初めて手書きで書いたものを見返してみました↓


絵心というセンスはいったん置いておいて…
見て頂いたとおり、廊下なんて全く書いてありません。

間取りを一生懸命考えても、廊下の存在って見落としがち…
いろんなハウスメーカーに間取り図案を作成してもらいましたが、そこで初めて廊下の存在を認識するような状態でした。
廊下の果たす役割
廊下って家族が過ごす空間でもないけれども、ほとんどの家で存在するものです。
最近では廊下のない家づくりというものもあるようです。廊下をなくすことでその分を居住スペースに充てることができるというメリットはあります。
しかし、そういった設計にするのは難易度が高く、実際ほとんどの家に廊下があることを考えると必要性があると言えます。では必要性とはなんでしょうか?
一言で言うと、緩衝スペース、です。
具体的には、音を吸収する、においが薄まる、などの効果があり、家族間でもプライベートを確保するためには必要な空間です。
廊下他全般の間取りの見直しをパワポで
我が家の廊下、と言いますか、他の部屋を設計していった結果の廊下ではありますが、初期の間取り図では以下のような間取りでした。
【左】青…1階の廊下|【右】赤…2階の廊下


もともと大きな面積を占めているわけではありませんが、正直カクカクしていて、しっくりこない印象でした。
特に2階については、廊下を挟む「ユーティリティルーム」や「トイレ」の配置がこれでいいのか、かなり悩んでいました。
見直しはしたいけれども、CADを扱えるスキルもないですし、間取り図ソフトを有料で導入するのもちょっと気が引ける…。無料のソフトもあるにはありますが、機能に制限もあり、使おうという決断にまで至らず…。



ならば、いつも仕事で使い慣れているパワーポイントを使ってみよう!
ということで、もともとの間取り図を図形としてパワポに貼り付け、その図形を細かく切り貼りしながら、セルフ間取り図案を作成しました。それがコチラ↓





トイレとユーティリティルームの位置を入れ替えてみました。さらにドアの位置まで指定してみました。
この図は実際に設計士さんにお渡ししたものです。部屋を入れ替えたり、階段の位置をここまでにしてほしいなど、勝手な要望をこんなざっくりした図で提出したのですが、設計士さんはこれを丁寧に間取り図に落とし込んでくれました。
その結果、我が家の廊下はこんな風に↓スッキリ空間になりました。2階はストレートな廊下となり動線もよくなりました。





形がシンプルになって、とてもすっきりした印象♪
形がすっきりしただけでなく、面積も0.5帖削減することができました。わずかな削減ですが、ちょっとでも居室が広くなるのは嬉しいことです。
我が家の廊下事情
我が家の廊下の果たしている役割や使い勝手をご紹介していきます。
空間の間仕切り
■1階…玄関から入ってすぐの廊下が、リビング、トイレ、洋室をそれぞれ独立したものとして分ける役割を果たしてます。




■2階…1階から階段を上がってきたところの廊下が、浴室、トイレ、洋室をそれぞれ独立したものとして分ける役割を果たしています。




音の吸収
廊下という空間があることで、リビングや洋室のお互いの音が聞こえあうことがあまりなく、干渉しあわない状態を保つことが出来ています。
においを薄める
廊下があることで、トイレのにおいがリビングに入ることもありません。
リビングで鉄板焼きなどをしてにおいがこもった時も、ドアをあけて廊下を開放しておくことでにおいを逃がすことができます。廊下も階段に続いているのでこもることもありません。
コミュニケーション機会が増える
我が家の1階の廊下の一角には洗面台を設置しています。あえて独立させずに廊下の一部として洗面台を設置しました。


毎朝、起きてすぐに子供たちが洗面所に閉じこもって支度をして、顔を合わせるのはもう出かけるタイミング…なんていう状況にならず、オープンな廊下の洗面所で支度をしているところを見かけたら朝の挨拶もすぐにできます。
何かにつけて廊下ですれ違うのでコミュニケーション機会が増えたのはとても良いことでした。
たかが廊下、されど廊下
廊下の必要性はそれぞれのご家庭の状況によって変わってくると思います。
うまく間取りを作れば廊下のない家づくりも可能です。
我が家のようなオープンな洗面台ではなくクローズ空間を求めるご家庭もあるかと思います。そういったご家庭は廊下の一部を活用するよりもきちんとした区画の洗面室を設ける方がいいかも知れません。
後悔のない家づくりをするためには、間取りに求める要素が何なのかを整理して、いろいろな間取りプランを見比べる必要があります。
これまで40万人もの人が利用した下記サイトでは間取り図をネット一括依頼できる上に「成功する家づくり~7つの法則と7つの間取り」という小冊(PDF)もプレゼントされます。家づくりの資料は多いに越したことはないので、無料で情報を得られるこの機会を活用してみましょう♪
狭い空間も含めて生活空間を想像してみよう!
今回、廊下について書いてきましたが、あまり意識することのないこの空間についていろいろ考えた結果、廊下の占有スペースをすっきりさせて動線も改善することができました。
家づくりは、リビングやキッチンなど大きな空間に目が行きがちですが、少し細かいスペースの使い勝手もイメージしながら間取り図の見直しなどしていきましょう!
ある程度大枠が出来た時にその間取り図に妥協することなく、少しでも良くしていきましょう!そのシミュレーションをするのに、パワーポイントでもなんとかなりますよ!その作業自体も楽しんでくださいね~♪
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