ここ2回、照明プランやスイッチの選び方を書いてきました。


今回は、照明プラン(電気配線)がらみで、コンセントの位置について書いていきます。
よ~く考えて設計したつもりですが、いざ住みだすと「このコンセントはよかった!」「あれ?全然使ってない…」「ここに設置しておけば…」というものがいくつも出てきました。
住み始めたからこそわかるコンセント位置のポイント
設置してよかった!成功コンセント4選
設置したけど全然使ってない失敗?コンセント5選
使っているけど使い勝手がよくないコンセント3選
生活してみたらココに欲しかったコンセント2選
全部で14選についてご紹介します。
設置してよかった!成功コンセント3選
まずはココに設置しておいてよかった~!の成功コンセント3選です。
1.キッチンワークトップ中央のコンセント
我が家は壁付けキッチンなんですが、そのキッチンワークトップのちょうど中央あたりにコンセントを設置しています。



ここにあるコンセントが大活躍しています。使わない日はありません。
コーヒーミル、フードプロセッサー、ミキサーなどなど。

IHとシンクの中央にあるので、料理中の動線としても使い勝手がとても良いんです♪
使わないときはカバーをしておけるのも便利なところです!
2.仕事部屋のLANコンセント
2階の仕事部屋のカウンターでPC作業をすることが多いのですが、ここには通常のコンセントではなく、宅内LANコンセントを設置しました。
この部屋は一般的なコンセントになる予定でしたが、電気配線図を考えるにあたり県民共済住宅の資料を熟読していたところ「マルチメディア対応配線システム」というものを知り、そこから宅内LAN配線の必要性を考えるようになりました。







Wi-Fiでもいいのですが、やはり有線LANだと安定するからオンライン会議のときの安心感が違います。
このコンセントだけで、家にいても「ここは仕事の部屋!」という気持ちにもなります(笑)
3.玄関入って真正面のコンセント
玄関を入って正面の角にもコンセントを設置しました。掃除機をかけるときに必要かな~と。




でも住み始めて約2年、このコンセントを使うことは全くなく、失敗コンセントだと思っていました。



掃除機は充電式だし、掃除はほうきですることが多いから、このコンセント使わない…
でも、ある時、ついにこのコンセントが日の目を見ることになりました。
それは一昨年のクリスマス。季節感を出していこうと、クリスマスツリーを購入して、さぁどこに設置しようかと考えたのですが、リビングと迷った結果、玄関入ったすぐのこの場所に設置することにしたんです。電飾のコンセントが必要だったのですが、ツリーをこの角に置くことでコンセントとの相性バッチリでした。



予定していない使い方だったけど、ここにコンセントを設置しておいて良かった~。今は12月しか使ってないので、今後はクリスマスツリー以外にも活用できたら嬉しいな。
4.電気自動車コンセント
ここは前回の照明スイッチの記事でも書いたのですが、先々のことを考えて新築の時点で電気自動車コンセントの設置に気づいたのはとても良かった点だと思っています。






我が家はまだガソリン車なので使っていませんが、きっとこの先使うことになる。その時に工事する必要がない、というのは大きなメリットだと思います。
電気配線図でお悩みの方、今のうちから電気自動車コンセントを設置しておくことをおススメします♪
設置したけど全然使ってない失敗コンセント5選
続いて、多ければいいだろうと設置したけど全然使ってないコンセント5選です。
1.階段上がってすぐの2階の廊下
ここも掃除機をかけるのに使うかも、という考えと、明暗センサーで夜中に自動点灯するフットライトをつけるかも知れないということで設置しました。しかもわりと近い間隔で2か所も…。




結果、ここは前回書いた自動明暗スイッチのブラケットで夜中も明かりがついているので、フットライトの出番はありませんでした…。
2.洗面所の入り口
洗面所内に扇風機を置いたり、ヒーターを置くかな~と設置したのですが、こちらも未使用です…。




奥にあるコンセントは除湿器を使うのにフル回転なんですが、入り口入ってすぐのところは出入りする場所ということもあり、使う機会が今のところありません…。
3.階段下
我が家の階段一段目は正方形の広いスペースのため、ここに何か置くかなとコンセントを設置。しかも照明スイッチと並びを合わせて階段手前側にしたのですが…




今のところこのスペースに飾りなどを置くことはありません。壁紙の色合い的にもこのコンセントない方がすっきりしたかも知れません。
4.ウォークインクローゼットの奥
2階にあるウォークインクローゼット。アイロン台をここに置いて、ここでアイロンをかけてハンガーにかければ効率が良いなということでコンセントを設置。




しかし現実は荷物にあふれたクローゼットでとてもアイロンをかけるスペースなどありません。イメージとあまりにもかけ離れた現実…。そりゃ、アイロンかけるスペースあるなら、そこにも荷物は入れたくなりますもんね…。
5.リビングの入り口
リビング入ってすぐのコンセント。これもリビングなので使用頻度高いかなと思ったのですが…。




ドアをあけてすぐのところなので、ここに物を置くことはなく、仮に延長コードで電源を確保したとしても通り道の邪魔にしかならないので、ここも使っていません…。
使っているけど使い勝手がよくないコンセント3選
1.テレビ台の裏
リビング入ってすぐにテレビ台を設置しました。テレビの電源やアンテナ、AmazonのFireTVを繋いでいるので常時使ってはいるのですが、再起動したいときなどちょっとしたときにこのコンセントを抜き差しすることがあります。
この場所がいかんせん…せまい!







電気配線を決めるときには、どんなテレビ台をどこに設置するか決めていなかったから、深く考えずにリビング角の壁に設置してしまった。家具の配置をもっと真剣に考えておくべきでした…。
2.ソファの横(1階、2階とも)
1階と2階にソファを置いているのですが、どちらもソファの肘掛けが邪魔になる位置になってしまいました。
1階ソファ脇


2階ソファ脇


ソファに座って、スマホの充電しながらまったりと…過ごせない訳ではないのですが、コンセントの抜き差しをする時に若干ストレスを感じます。どちらももう少し右側に寄せておけば使い勝手がよかったのに…。



電気配線図を考えるときに、家電製品の設置場所を考えながらコンセント位置を決めたのですが、家具の設置場所をもっとイメージしておけばよかったな…。
3.キッチン横のカウンターの下
キッチンワークトップ上のコンセントは大活躍していますが、実はキッチン横に別のコンセントもあるんです。
キッチンと対面しているカウンターの下の方にコンセントがあります。




そこがどういう状態になっているかと言うと…




カウンターとワンコのケージでふさがれており、開かずのコンセント、みたいになっています…。
使い勝手を考えると、もっと上の方、さきほどの写真の照明スイッチの並びくらいの高さに設置すべきでした。



キッチン周りは家電製品をたくさん使うので、抜き差ししやすい場所にした方が良かったです…。
生活してみたらココに欲しかったコンセント2選
1.ダイニングテーブルの中央
我が家のダイニングテーブルは両端にコンセントがあります。
この写真を見ても、すでにコンセントが飽和状態なのが分かるかと思います…。




テーブル上でPC作業をするときなどは、右側のコンセントから電源ケーブルを引っ張ってきて、テーブル中央からコードを乗せているのですが…。


この中央部分にもコンセントを設置しておけばよかった!



ここにコンセントがあれば、テーブル上でホットプレートを使うときとか、スマホの充電するときなどに重宝したはずです。
両サイドから持ってくるより、中央からさっとケーブルを出せると絶対便利だったはず…。
2.洗面化粧台の横
2階の洗面化粧台には、3つのコンセントがついていますが、電動歯ブラシ、電気シェーバー、ドライヤー、この3つですでにフル稼働中です。




この洗面化粧台の横には棚があるのですが、その棚の後ろ側にコンセントを用意しておくべきでした。







この棚にも電化製品を置いているので、ここにコンセントがあれば、洗面化粧台周りももう少しすっきりさせることができたかも…。
電気配線図(コンセント位置)を決める人に向けてのアドバイス
私たちが悩みに悩んで、そして実際に生活してみて言えることです。これからコンセント位置などを決める方の参考になると嬉しいです。
- どの部屋も、入り口すぐそばのコンセントは使わない!特にドアのそば。
⇒通り道になるので、家電やコードはあまり置かないから!部屋の4隅に本当に必要か考えてみよう。 - 過ごす時間(滞在時間)が長い場所にはコンセントがいる。特にダイニングテーブル周辺。
⇒スマホを充電したり、PCを広げたりするので!多すぎるくらいでもいい。 - キッチンのコンセントは意外と高い位置にした方が使い勝手がいい。
⇒電化製品が多いし、コンセントの抜き差しも多い。棚やカウンターもあったりするので、下の方にコンセントがあるより高い位置の方が使いやすい!
コンセントが余ることの弊害
コンセントは多いに越したことはないので、無理に削る必要はありませんが、無駄に余ることでの弊害もあります。
それは…


こんな風にホコリがたまってしまうことです。こまめに掃除すればいいだけの話なんですが、いざ使わないコンセントがあると、こんなことなら設置しなけりゃ良かったな…なんて思ってしまいます。
それでもやっぱりココにコンセントが欲しかったという方へ
新築工事で設置できなかったからと諦める必要はありません。
あとからの追加もできるので、後悔の気持ちが強い方は電気工事の相談をしてみても良いと思います。見積もり無料なので、ぜひ相談してみましょう。
電気配線図の作成を楽しんで、使い勝手良くコンセントを配置しよう
コンセントって、照明みたいに見て楽しむものではなく、どちらかと言うと具体的な生活をイメージしないとどこに必要かわかりにくいものです。
でもいざ生活し始めると、「あ~、ここに欲しかった~」なんて思うことが多々あります。
電気配線図を考えるにあたっては、新居での生活をしっかりイメージして、どこにコンセントが必要かじっくり考えておきましょう!
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