外壁は、外構と並んで家の外観の印象を決める大きなポイントです。
我が家は外壁選びのためにショールーム巡りをして、完成パース図を入手したのですが、それ以外の方法も駆使して選定しました。
今回は我が家の外壁選びについて書いていきます。
県民共済住宅で選べる外壁一覧
私たちが家づくりをしていた2020年現在の外壁の選択肢は下記のものでした。県民共済住宅以外のハウスメーカーでもよく使われている外壁ですね。
現在もメーカーは同じで大枠は変わっていないようですが、選べる外壁の種類はちょっとずつ変動するようですので、県民共済住宅でしっかり確認しておきましょう。
県民共済住宅で選べる外壁の種類
以下は県民共済住宅で選択できる外壁です。
どのハウスメーカーの外壁選びでもだいたい選択肢に含まれている外壁だと思います。
窯業(ようぎょう)系サイディング
サイディングと言えばまずこのことです。
一般的に費用が安いというメリットがあるようですが、県民共済住宅では標準であり、同じ標準にALCが含まれていますので、県民共済住宅で家を建てる方はあまりここは意識しなくてもいいかも知れません。
カラーやデザインも豊富なため、デザインにこだわることができるのがメリットです。
ALC
Autoclaved Lightweight aerated Concrete(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)の略で、つまりはコンクリートの一種です。
コンクリートと言っても中に気泡があることで軽量化が図られていて、特に耐震性に優れています。外壁が軽いことで地震による揺れの影響は小さくなります。
また、空気層を含んだ厚みがあるので耐火性、防音性、断熱性に優れた外壁材です。
一般のハウスメーカーではオプションになることが多く、サイディングよりもコストが高くなります。県民共済住宅ではこのALCを標準選択できるというのは大きなメリットです。
タイル
土や石、粘土などを高温で焼き固めた素材で、見た目の重厚感や高級感があります。
高温で焼き固めているため強度が高く、耐久性があります。そのため、メンテナンス時にタイル自体の塗装をする必要はなく、目地部分のメンテナンスだけで済むというメリットがあります。
コストは高くなります。県民共済住宅ではタイル外壁はオプション選択となります。

我が家の外壁コンセプト
外壁選びのコンセプトは事前に決めており、「ベースは薄い色、バルコニーや玄関周りにアクセントカラーを入れる」という考えで外壁選びを進めました。
玄関ドアはYKKAPの引き戸で「ココナッツチェリー」という色に決めていたので、このドアに合う外壁を検討しました。

外壁ショールーム巡り
外壁選びのために、我が家は「県民共済住宅新都心本店」、「旭トステム」と「ニチハ」のショールームを訪問しました。
県民共済住宅新都心本店
県民共済住宅のショールームではもちろん標準の外壁を展示しています。
旭トステム

ニチハ

KMEW

さらに、施工事例の資料も置いてあり、外壁の組合せを参考にすることができます。



展示はしてあるけど、パネルが種類別に固定で並んでいるので、色やデザインの組合せを考えるのはなかなか難しいね…



外壁メーカーにもショールームがあるから、見学に行こう♪
旭トステムショールーム
私たちがまず訪問したのは「旭トステム」です。旭トステムは単独でショールームは設けておらず、LIXILグループということで、LIXILの一部のショールームで展示を見ることが出来ます。
我が家が訪問した2020年時点では「LIXILショールームさいたま」で旭トステムのサイディングを見ることができたのですが、今は変わっているようで、関東では「LIXILショールーム東京」のみとなっています。


ショールームでは以下のようなサイディングのパネルが用意してあります。
セキボクPZ


レクタートPZ


ラスティウッドPZ


こちらは標準仕様の資料↓


次はオプションです。
ロッサーノVZ


ニューグレイスタイルVZ


ウッドスタイルVZ


こちらも資料。オプション編です↓


各パネルを並べて、様々な色やデザインの組合せを試すことができます。
ロッサーノVZ×ラスティウッドPZ


セキボクPZ×レクタートPZ


レクタートPZ×ラスティウッドPZ





そんな中で我が家のお気に入りは【セキボクPZ×ラスティウッドPZ】です♪
これが旭トステムの第一候補。


ニチハショールーム
ニチハは全国8拠点にショールームを設けています。
関東では東京にショールームがあります。最寄り駅は日本橋駅です。




ニチハのショールームでもサイディングのパネル見本が展示してあります。






ショールーム内にはこのような大きな外壁展示もあります↓


大迫力の外壁サンプルで、実際の家のイメージを描くことが出来ます。ちなみに写真だと少しわかりにくいのですが、これはネイビー色です。



個人的に青系が好きで、外壁に青系は珍しいのでぜひ採用したい!



ちょっと主張しすぎじゃないかな~



でもアクセントだから大丈夫じゃない?
夫婦での意見の食い違いが若干ありつつも、ネイビーのアクセント外壁は候補の一つということになりました。
ちなみに、ニチハのショールームの担当者はとても親切で、外壁は実際に屋外で日の光の下で見た方が色の印象が分かりやすいということで、サイディングパネルをショールームの外まで運んで見せてくれました。窓枠までついていて、外での印象がとてもイメージしやすかったです。


KMEWショウルーム(訪問せず)
我が家は訪問しておりませんが、KMEWの外壁は、パナソニックショウルームの中で展示を見ることができます。
照明機器の見学と合わせて訪問すると効率が良さそうです。
旭化成建材ギャラリー(訪問せず)
こちらも私たちは訪問していませんが、ALC(ヘーベルパワーボード)を見学したい場合は、旭化成建材の「建材ギャラリー」というショールームが唯一東京の神保町駅近くにあります。
設計士さんに外壁選びのことを相談
外壁メーカーのショールームを見学したり、インターネット検索などで調べていく中で、ALCを標準で選べるというのは県民共済住宅ならではで、これを採用しないのはもったいないという声も多く見られました。
機能面は十分すぎるくらいですが、ALCは見た目がシンプルでちょっと物足りない、外壁にデザイン性も求めたいという気持ちもありました。
我が家を担当してくれた設計士さんは、ご自身も県民共済住宅で家づくりをされた経験から素直に意見を言ってくれるので、とても相談がしやすく、私たちはとても信頼していました。
今回も外壁選びのことを相談してみたところ、



ALCはオプションにするハウスメーカーが多いので、標準で選べるのはすごくお得です。ただ1回のメンテナンス費がかなり高いんです。



ニチハは日本のサイディングでもシェアナンバーワンで、選んで間違いはないです。



旭トステムはシェア率はまだ低いですが、サイディングの中でも耐震性能に優れています。私なら迷わず旭トステムを選びます。
ALCをお得だと認めつつ、旭トステムを推されました。県民共済住宅ショールームの展示を改めて見直すと、なるほど!確かに耐震性に優れているのがわかります。


私たち夫婦の外壁情報収集方法
ショールーム見学や設計士さんのアドバイスもあって、さらに迷いが増してしまいました。
その迷いから決断するためには少しでも多くの情報が欲しい…ということで私たち夫婦が取った行動です。
ランニング
あれ、これ家づくりのブログなんですが、何故ランニング??迷いから抜けるために?
いえ、そうではなく…実は私たちこれを大真面目にやったのですが、「勝手にランニング外覧会」です。
たくさんの家の外壁を見ながらランニングをしていました。外壁の悩みを解決するには、より多くの外壁の実物を見るのが一番良い、そう考えたのです。
外壁をたくさん見たいといっても、どなたかのお宅のそばでじーっと家を見ていては不審に思われてしまいますし、近づいていくと不法侵入にもなりかねません。
でもランニングしながら遠目で外壁を見るのは自然なことだと思います。
もちろん散歩でもいいのですが、ランニングだと少し遠くまで行くので、普段あまり見ない街並みでの新たな外壁情報を得ることも出来ました。
私たち夫婦はランニングが趣味でもあったので、一石二鳥です。
たくさんの外壁デザインや色遣いを参考にさせて頂きました。どなたのお宅かわかりませんが、この場をお借りしてお礼申し上げます。
住宅展示場の訪問
住宅展示場には多くのモデルルームが集まっています。
各ハウスメーカーが独自色を出した家をたくさん見学できるのですが、外壁にもそれぞれの特色が出てくると思います。
いろいろなデザインや色合いの外壁を見ること出来て、とても参考になりました。
その住宅展示場にはお得に訪問しましょう♪下記サイトから事前の来場予約をすることで、Amazonギフトコード5,000円をプレゼントされます。しかも1社あたりなので、訪問すればするほどお得です。
モデルハウスはおしゃれな仕上がりになっていますので、外壁のデザイン選定に大いに役立つと思います!
外壁シミュレーションパース図の入手
ここまで得てきた情報を踏まえて、自分たちの家に置き換えたときにどんなイメージとなるのか?
それを具体的なイメージ図とするために、外壁メーカーのショールームで、外壁の完成シミュレーションパース図を作成してもらいました。
繰り返しになりますが、「ベースは薄い色、バルコニーや玄関周りにアクセントカラーを入れる」とうコンセプトで、それも伝えたうえで旭トステムとニチハに作成してもらいました。
旭トステムの外壁イメージ図
ショールームでの見学を経て、【ベースはホワイト系、アクセントをブラウン系】としぼっていたのですが、ブラウンにも2種類あり、パース図を比較。旭トステムの中ではショールームで気に入ったPLAN1が第一候補になりました。
PLAN1


PLAN2


ニチハの外観パース図
ニチハの外壁は何と言ってもネイビーがお気に入り。アクセントカラーとして使うとPLAN3のようなデザインになりました。思ったより主張がなく、逆に物足りないくらいかも…。
PLAN3


PLAN4


PLAN5


我が家の外壁の選択は…旭トステム
迷いに迷った結果、デザインが気に入ったのと、設計士さんからの後押しもあって、「旭トステム」の外壁を選択しました。実際の我が家の仕上がりはこちらです↓







ホワイト系の細めラインのベースに、ブラウンの太めのデザインが対照的でアクセントになっていて、とても満足しています♪
素敵な外壁にするためにたくさんの外壁を見てみよう♪
外壁は外構と同じく家の顔と言えます。毎日必ず目にするものなので、機能性はもちろんデザイン面も重視したいところですよね。
特にデザイン面は色合わせやどこにアクセントもってくるかでも大きく変わってきます。
先ほど触れたようにマラソンしながら眺めるもよし。住宅展示場でじっくり見るもよし。
たくさんの情報を集めて素敵な外観の家を作りましょう♪
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